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今日の夜は星が降ると聞いたので、私は手頃な高さの丘に向かった。無謀に広がる草むらを見て、この中の足跡のどこかにかつて彼が作った物も残っているのだろうかと感じ、星々より先に涙を零してしまった。それを拭うハンカチも彼からもらった物で、心が執拗に締め付けられた。
私より夢を優先させてーー何より私が望んだことのはずなのに、彼は遠くへ行ってしまった。
私は何処へ行くこともできず、しかし彼を待つこともできず、同じ場所にとどまるしかできなかった。
つう、と星がソラを流れ始める。
彼と幾度となく見たソラに、誰の物でもない雫が伝っていく。
ソラも泣いているのかもしれなかった。
雨が空の涙なのだとしたら、流星は宇宙の涙なのだろう。
ねえ、誰を想って泣いているの……?
私はソラに尋ねた。
もちろん、応えは返ってこず、後にはひゅうひゅうと風だけが通り過ぎた。
丘には誰もいない。今ここで私が倒れでもしたら、あの星々の仲間になれるだろうか。ソラの泪になれるだろうか。
私は首元に今も付けていたブローチをそっと外し、そっと草むらに置いた。
泣こう。たくさんたくさん、泣いてしまおう。そして、翌朝には、何もなかったかのように、美しく晴れ晴れとした顔になっていよう。
声はあげなかった。ソラのように、静かに涙した。
さようなら、さようなら。
ソラは今日と言う日に、私は彼に別れを告げた。

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ふと夜空を見上げると、大粒の星が瞬いていた。その様子は君の胸元に輝いていたブローチのようで、地上にも同じような光があるのだと感じた。だとすれば、大空に浮かぶ君の代わりは何になるのだろう。そこまで考えて、似たものはあっても、君の代わりはいないのだと思い直した。どんなに君と瓜二つだったとして、同じような愛の言葉を伝えることは有りはしないのだ。
そんな夜の空の下で、イルミネーションが何の思考もせずせっせと働いていた。
あたり一面を埋め尽くして、それは夜を奪おうとしている。
クリスマス商戦があるわけでもないのに、彼らは聖なる夜が訪れる瞬間を彷彿とさせるような光を放っていた。
さっきの星が彼女の首飾りに埋め込まれた宝石なのだとしたら、これは彼女が日々描く絵画に似ている気がした。
趣向を凝らした電子の装飾には、それを成した人の想いが込められているような感じがあった。ライト一つ一つの向きから点灯タイミング、発色と、彼らの工夫は至る所に隠されているのだろう。そしてそれは、彼女が絵に費やす努力と同じ気がした。あの柔らかで見るものを魅了する作品たちには、そんな優しい力の数々が詰まっている。だからこそ、俺は彼女の絵が大好きだ。

こんな夜は、いつまでも感じていたかった。

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HN:
夕闇 舞
性別:
女性
職業:
学生(高校生)
趣味:
小説を書くこと・絵を描くこと
自己紹介:
創作が大好きなとある高校生です。
最近はあまりテレビやアニメを見ませんね。
しゃべり方は時折変化します。
ここでは丁寧語しか使いませんが、リアルでもさほど変わりませんね。
一日一杯のミルクティーが無ければ行動はもはや出来ませんね。
変な趣味はありませんので、気軽に関わり合って下さるととても嬉しいです。
ツイッターの方は、気に入ってくだされば、フォローしてほしいな、と言ったところですね。

プロフィール画像は紗々様に描いていただきました。有難う御座います♪

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